2017-01-15

やっと描き終わりましたの頃のご報告(2015.11.11)

やっとやっとやっとやっと、
絵本が出ます、というお知らせです。
本屋さんにならべていただくのは、まだ少し先になります。
来年2016年のはじめに、文溪堂さんより、
絵本「ちいさなりすのエメラルド」を出版していただけることになりました。
やっと、おしらせできる段階に辿り着けて、
ほっとしたような気の抜けたような、少し怖いような、
不思議な心持ちです。

やっと、やっと、と、「やっと」がたくさんになってしまうのは、
この作品の制作に2年半もかかったからだと思います。
いままでは、おはなしの構成を作るために相当の時間がかかっていましたが、
この「エメラルド」は、びっくりするほど、お話がすんなりできました。
ほとんど一晩でできたようなお話で、
編集者さんのアドバイスで1、2カ所変更した程度で、
(でもこの変更が、とても大きかったと思います)
あっというまに「絵を描けばいいだけ」の段階に辿り着きました。
あっさり出来上がったお話ではありますが、
自分で言うのもなんですけれど、
いいなあ、と思っています。
うーん、嘘をついている気がします。
ほんとうは、すごくいいなあと思っているんです。
(ま、すぐに自信は消えてなくなるんですけども・・・)
構成までは、とんとん拍子で進んだものの、
「絵を描けばいいだけの段階」になってからが、
ものすごおおおおおおおく、たいへんだった絵本でした。
当初は3、4ヶ月で仕上げるつもりでいたのですけれど、
描き始めてみたら、とにかく、もう、難しかったです。
たぶん、自分の力量よりも
ずいぶん高いところにハードルを設定してしまっていたんです。

「エメラルド」を描き始めた頃、
ある4枚の絵を、4ヶ月描き直し続けたのですが、
その時点では、どうにも仕上げることが出来ませんでした。
いちど諦めて、
他の画面を描いたり、他のお仕事をしてみました。
その間に、すこし絵がうまくなったようで、
もう一度挑戦して、
・・・やっぱり何枚も何枚も描き直したんですけれど、
やっと、描けた、・・・というよりは「解けた!」という感じで
描き終えることができました。
何度でも描けるくらいになった画面と、
もう二度と描けないかもしれない画面とで出来た絵本になりました。
昨日、文溪堂さんで数点の刷り出し(試し刷り)を見てきました。
ずいぶんながいこと毎日見ていた原画を、見たら、
なんでしょう、
紙切れに対して、妙な表現なのですけれど、
久しぶりに可愛い姪っ子に会えたような感覚で、
「大きくなったねえ」と思いました。
まだ発売日のお知らせもできませんし、
一番最初に載せた表紙のデザインも制作中のものです。
もろもろ決まり次第、またお知らせさせてください。
たった32ページの絵本ですので、
読んでいただく際にお邪魔にならない程度に
絵をお見せしようとすると、しぜん、数が限られてしまいます。
つぎにおしらせするときも、
ご覧頂ける絵はおんなじようなものになってしまいますが、
よかったら、どうぞお付き合いください。
では、また。
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