「アイザック恋におちる」
「アイザック恋におちる」
- 2015年
- ディスカヴァー・トゥエンティワン 刊
あらすじ:くろいぬアイザックは、ちいさな小鳥のお嬢さんに一目惚れ。彼女の気を引こうと、いろいろな方法を試みます。やっと彼女とお話ができたアイザック。なんと彼女がアイザックに贈り物をしてくれたのだけれど、それは、アイザックにはあんまり嬉しくないもので、アイザックは彼女のご機嫌を損ねてしまいます。アイザックは、小鳥のお嬢さんと、仲直りできるのでしょうか?
こんな方におすすめです:恋が気になるおませな子どもさんへ/好きな人の前で、つい、見栄を張ってしまう人へ/好きな人に好きなものを押し付けてしまったことのある方へ/絵を「読む」のが好きな方、得意な方
ご注意:この絵本には、文章はありません。絵を「読む」、字のない絵本です。(書き込みOK!ご自分でセリフや文章を付けて楽しんでいただくこともできます!)
ことのあらまし:「絵本『いじわるアイザック』の見返しのイラストを使って、メッセージブックを作りましょう!」と、Discover21社長・干場弓子さんからご提案をいただき、始まったこの企画。(というのも、わたしが大変に筆が遅いものですから、より早く作品を出してあげようという干場さんの温かいお心遣いでした・・・)当初は、これを絵本と呼ぶ予定はなく、一冊通したストーリーもありませんでした。手にした方が自由に書き込んで、贈り物にしたり、ノートにしたりする「メッセージブック」として、ページのあちこちに挿絵が入る程度の予定だったのです。(そう、アイザックのグッズになる筈だったのです。)しかし、既存のイラストに加筆して並べてみたら、いつのまにかひとつながりの物語になっていた、という不思議な作品でした。下記引用の2015年時点では「大人の絵本を作ってしまったー」と若い(いまよりは若い)わたしが葛藤している様子が残っておりますが、2020年現在では、子どもさんにも楽しんでいただける作品になっているなと納得しております。
そういうモヤモヤがあったので、じぶんで作りながらも「困ったことになったなあ」と思いました。お話の無いバラバラのイラストに挿し替えようかとも考えました。でも、自然につながってしまったこの可愛い恋のお話は、本当にわたしの中にあるもので、もっと年齢を重ねてしまったら描けなくなるかもしれない、いま描くべきものだと感じました。
まだ力不足かもしれませんが、意志を持って、真剣に大人の絵本を作りました。
ご覧いただけたら、嬉しいです。
また、絵にストーリーを持ってはいますが、メッセージブックとしての作品でもあります。言葉を書き込んで、贈り物や、ご自分のためにお使いいただけたら光栄です♪